ラブラドライト(3)

元気になった今なら、「生きていれば、いろいろなことがある」って、笑顔で切り替えできるけど、その頃は必死でもがくのが精一杯。周りのことなど、見る余裕がありませんでした。
人は人生の崖っぷちにいるとき、本能的に自分を守るため、まず何をすべきか、わかるものなのでしょうね。引きこもり、自殺、暴力、アルコール、麻薬…。気持ちわかります。
私の場合は、100%フル回転で、一生懸命に体を動かすことでした。「今日この1日を生きる」これだけを念頭におきました。

そして「人の役に立てたら、自分を励ますことになるかもしれない」と、すがるような思いで、職を変え、介護施設で働かせてもらいました。

 

何の知識も経験もなく、飛び込んだ介護の世界。そこは一人では体が動かせない重度の身体障害者の療護施設でした。入所者はおだやかな人が多くて、本当にピュアです。その笑顔が笑えなくなった私の心に、体に沁みました。介護するスタッフも気持ちのやさしい人が多くて、助けられました。そして、そこでのふれあいが、自分を取り戻すきっかけとなり、少しずつ、少しずつ、景色が色づいてきました。

心から笑える日が来るかもしれない。。。介護の仕事をして1年が過ぎるころ、そう思うようになりました。そのころから、ちょうど社会での「自分の役割」と「あるべき姿」について考えるようになったのです。

一緒に働いて感じたのですが、介護職の人って、(本人は気づいていないと思うけど)「奉仕」することが体の一部、血や肉となっていて、ハートフルな人が多いかも。その中に不純な動機で、飛び込んだ自分は、いわばよそ者で、失礼な存在です。

 


たぶん自分の血となり肉となっている部分は、「奉仕」とはちょっと違うのです。もともと、広告とかデザインが仕事だった私は、「表現して伝える」ことが好きなのです。それが私の根っこなんだと再確認しました。
まだちょっと気を抜くと、疲れて寝込んでしまうけど、くじけてはいられません。家族に反対されましたが、もう一度、「表現」する職につきました。(←カッコいい表現ですが、実はそんなカッコいい仕事ではありません。普通の仕事です)
こんな状態のときに、ラブラドライトのペンダントに出会ったのです。それから本格的に体力、気力が戻ってくるのに時間はかかりませんでした。体から流れ出ていた気力が、完全に止まり、活力が湧き始めました。
実は私は、学生のころから太陽にあたると疲れてしまうので、太陽の下には出ないようにしていたのです。聞いてあきれないでくださいね(^^ゞそれに、人当たり(この表現ってあるのかしら?人がたくさんいるところに行くと、じわ~と涙が出たり、気分が悪くなったり)するので、人ごみがとても苦手でした。
でも今は、これがみ~んな平気になりました。人ごみはむしろ楽しくなったし、電車に乗っても大丈夫、山や川に行っても疲れない。これはホントうれしかったな。


景色が美しく見えるようになりました(~o~)

なんだか、感覚的で、気味悪いですね。。。変な話ですみません。。。(^^ゞでも読んでくれる人がいると思うと、うれしい。

こんなおかしなこと、身近な人にも、誰にも言えなかったから。